二世帯リフォームのポイント!家族での話し合い、進め方を解説
目次
二世帯住宅に作り変えるという経験は、ほとんどの人は人生の中で一度あるかないかでしょう。
「二世帯住宅のリフォームをどのように進めていけばいいのか」、「自分たちにはどのような住宅が合っているのか」などわからないことが多く、不安な方も多くいらっしゃいます。
この記事は、二世帯リフォームの進め方や業者選びの方法など、二世帯住宅を建てようと思った方にまずは読んでほしい内容となっています。
二世帯住宅のお金のことに関しては、別の記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
二世帯住宅ってどんなもの?
二世帯住宅とは、親世帯と子世帯の家族が二世帯で住むことを前提とした住宅です。
生活に必要な設備を共同で使うように設計された住宅もあれば、完全に別々の空間に住むように作られた住宅もあります。
二世帯住宅のメリットとしては、「相互補助ができる」ということです。親世帯にとっては、「老夫婦だけではないので防犯面の安全性」、「病気などもしもの時に心強い」などがあります。
子世帯にとっては、「家事を分担できる」、といった面が大きな声を占めます。近年、共働きの夫婦が増えてきており、育児のサポートをしてもらえるのは魅力的と言う事です。
そして、介護や子育てなどを見据えて、家族が暮らしやすいように設備を整える必要があるため、二世帯住宅を作るためには、二世帯間でしっかりと打ち合わせをすることが大切です。
まずは、二世帯住宅を完成させるためにはどのようなことを考えていけば良いのかをみていきましょう。
リフォームか建て替えか
二世帯住宅リフォームで最も多いのが、親が住んでいる家を作り変えるケースです。
この場合には、今ある家をリフォームして中を二世帯住宅に作り変えるか、家を取り壊して新築の二世帯住宅を建てるかを考えなくてはなりません。
リフォームの場合、構造だけを残して中を全て作り変えたり、一部を作り変えたりとパターンはたくさんあります。
家を建て直すのに比べて、費用を抑えることができますが、土地の形状や家の状況によっては、希望のリフォームができないことがあります。
また、リフォームしようと思っていても、家の老朽化などの状況によっては、建て替えの方が良いケースもあります。
建て直す場合には、設備が新しく、間取りも自由度が高いのが魅力ですが、費用は高くなることが多くあります。
また、現在の建築基準法を満たした状態で建築ができない土地もあり、その場合には取り壊すと新しい家を建てることができないため、リフォームしか選択できません。
3つのプラン
二世帯住宅には、大きく分けて3つのプランがあります。暮らし方によって、最適なプランは異なるため、自分たちの理想の暮らしを考えながらプランを選択してください。
完全同居型
完全同居型は、親世帯と子世帯が同じ空間で暮らす住居タイプです。基本的にはキッチンやお風呂などの設備も共同で使うことを前提としています。
サザエさんやちびまる子ちゃんといった、アニメなどに描写されている住居スタイルを想像すると分かりやすいでしょう。
部分共用型
部分共用型は、部分的に空間を共有する住居タイプです。リビングや玄関などが共用で、お風呂やキッチン等の設備はそれぞれの空間に設けるなど、それぞれの暮らし方によって間取りが異なります。
完全分離型
住居空間を世帯ごとに区切った住居タイプです。入口から全て別々になっており、水回りなどの設備もそれぞれ設けることで、プライバシーを確保した間取りとなっています。
住んでからのトラブルが最も少ない住居タイプではありますが、家を2軒建てられるほどの費用がかかることがあります。
二世帯リフォーム計画前に考えたいポイント
二世帯リフォームを計画する前に、まずはどんなリフォームをするか、家族でざっくりと考えをまとめておくのがおすすめです。
現在の家や家族のライフスタイルから、譲れないポイントや変えたほうが良い箇所などを洗い出しておきましょう。
リフォーム業者もプロですから、相談しながらリフォーム箇所を考えても問題はありませんが、家族全員で意見を交換しておくことで、皆が後悔のないリフォームを行うことができます。
今の住宅からリフォーム箇所をチェック
二世帯住宅を考え始めたら、今の住宅のまま二世帯が住むことになった場合に、どのような生活になるかを想像して、リフォーム箇所を洗い出すのがおすすめです。
小さい子どもがいる家庭の場合には、走り回ったりする音が気になるようになるかもしれません。
共に食事をとる場合には、ダイニングテーブルを大きくする必要があり、ダイニングのスペースももう少し広くしたいという希望が出てくる可能性もあります。
また、今の家にある不満も洗いだしてみるといいでしょう。収納スペースが少ないと感じている場合、さらに人数が増えると使い勝手の悪さを強く感じるようになる可能性が高いです。
現在不要だと感じている空間や広くする必要がある空間を洗いだしておくことで、間取りを決める時にスムーズに話ができます。
共有空間とプライベートの優先度
次に確認すべきなのは、共有空間とプライベート空間の優先度を決めることです。家族であっても、全てを共有するのは難しいでしょう。
自分にとって譲ることのできないプライベート空間の許容範囲を確認することも大切です。
例えば、洋服をしまう場所について、境界線を決めれば同じクローゼットでもいいという方もいれば、各部屋にそれぞれのクローゼットを作りたいという方もいます。
これまで使ってきたキッチンには子ども夫婦に入ってほしくないと思えば、キッチンは別にする必要があります。
どこまでのプライベート空間を確保したいのか、家族それぞれが考えることで、家族が快適に過ごせる間取りがみえてきます。
水回り・電気・ガスの設備
リフォームする場合に、大きく費用に反映されるのが、水回りの設備やそれに伴う電気やガスの設備です。共に暮らす人数が多くなれば、設備を分けたほうが快適に生活できるでしょう。
また、光熱費は利用料に応じて基本料金が高くなるため、世帯ごとに分けることで、毎月の費用が抑えられるケースもあります。
しかし、設備が多くなれば導入コストがかかることは、念頭に置いておいた方がいいでしょう。
また、浴室やキッチンを共用にすることで、小さい子どもの入浴を親に頼むことができたり、親と共に料理をすることで料理を自然に教わったり時短になったりと費用以外のメリットも考えられます。
どのような設備であれば、自分達が快適に過ごせるか、費用との兼ね合いを考えてどこまでが妥協できるかなど、よく話し合いましょう。
ライフスタイルの差と音
計画の段階で、二世帯のライフスタイルの違いを認識しておくのも大切です。特にお風呂の入浴時間はよく声が挙げられます。
ライフスタイルが異なっていることで、どちらかに負担がかかることが予想できたり、分けた方が使いやすい設備がわかったりするため、住居タイプを選択しやすくなるからです。
例えば、子ども夫婦が共働きの場合、親世帯が寝る時間になってから帰宅するのであれば、子ども夫婦が帰宅してからの生活音によって、親世帯が眠りにくくなることがあるかもしれません。
また、家族全員のお風呂に入る時間が同じくらいになれば、今の住宅のお風呂では全員入り終わるまでに時間がかかってしまいます。
ライフスタイルの違いが見えてきたら、今の住宅で過ごすとどのような生活になるかをチェックし、不便だと感じたらリフォームすることを考えましょう。
断熱を意識する
親世代が建てた住宅は、現在の住宅の設備と比べると断熱性が低いことが多くあります。
幼い子どもがいたり、高齢者がいる場合には、二世帯リフォームと合わせて、断熱リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
断熱リフォームは、工事方法によっては壁の中や床の下などに施工が必要になるため、二世帯リフォームなどの大がかりなリフォーム時に一緒に行うのがおすすめです
暖房を付けてもなかなか温かくならないと感じている場合には、温かい空気が外に逃げて行ってしまっているかもしれません。
快適に過ごせるだけでなく、暖房効率を上げることで光熱費を抑えることもできるため、長い目でみてランニングコストが減らせる断熱リフォームを検討してみてください。
二世帯リフォームの進め方
ここからは具体的に、二世帯リフォームについてみていきましょう。どのような流れで進むか理解しておくことで、落ち着いてリフォームの打ち合わせをすることができます。
流れとしては、家族でざっくりとリフォームについて話し合いをした後に、業者を選定し、リフォームプランを決定します。
最終的な見積もりをとり、契約した後に工事が始まります。それでは、ひとつひとつ確認していきましょう。
家族での話し合い
まずは、先に記述した「リフォーム計画前に考えたいポイント」を元に、家族でどのように暮らしていきたいかを話し合いましょう。
将来の家族構成や介護のことなど、長い目で見た時の変化を想定して話し合うのがポイントです。
子どもが生まれた時に親世代がどれだけ子育てに関わるのか、介護についての希望はあるのか、など細かいところまで話し合って置くことで、プランを立てやすくなります。
また、親の働き方が費用面にもかかわるため、なるべく具体的に打ち合わせましょう。
リフォーム業者の選定
リフォームは、家の状態によって希望通りにいかないこともあるため、リフォーム業者に相談しながらプランを作っていくのがおすすめです。
複数のリフォーム業者に見積もりをとってもらい、見比べながら決めていくといいでしょう。
家は、長く住んでいく事が多く、何かあった時業者さんに相談する為、必然的にリフォーム業者とのお付き合いも長くなります。
リフォーム業者によって、リフォームの満足度が変わるといっても過言ではないため、慎重に決めてください。
リフォームプランの検討
リフォーム業者が決まったら、最終的なリフォームプランを検討しましょう。特にこれまでの不満、これからの希望など家族の夢や希望などをしっかり伝えましょう。
要望を伝えずにいたことで、リフォーム箇所に後悔するケースもあるため、遠慮せずにリフォーム業者と打ち合わせしてください。
また、プランのことだけでなく、予算のことも相談に乗ってもらうことができます。費用全額一括払いという方は全体としては少数です。
二世帯リフォームの場合、予算配分やローンの組み方などが核家族の住宅と異なるため、不安に感じる方も多いでしょう。
相続や登記にも関わるため、リフォーム業者に相談しながらしっかり考えてください。
契約と工事
工事の内容が決まったら、最終的な見積もりをとり、契約となります。見積書や図面などで、設備や仕様、間取りなどをしっかり確認してください。
疑問点があれば、早めに確認しておくのがおすすめです。
大がかりのリフォームの場合には、2~3ヶ月かかるため仮住まいが必要なケースもあります。早めに賃貸住宅やホテルなどの手配をしておくと安心です。
二世帯リフォームの業者の選び方
二世帯リフォームに関わらず、リフォームは、業者によってリフォーム後の満足度が異なります。ここでは信頼できるリフォーム業者をどのように見つけていくかを解説します。
心当たりのある業者がない場合には、「地域の業者」や「建設会社」に相談してみましょう。そして、いくつか気になるリフォーム業者を選定したら、口コミなどを確認してみてください。
ここからは、各項目を詳しく解説します。
地域の業者をピックアップ
もし、懇意にしている業者がない場合には、家の近くに事務所を構える業者に見積もりを依頼してみましょう。懇意にしている業者がいた場合でも他に見積もりを取っておくと安心です。
地域に密着して活動しているフォーム業者は、しっかりとした施工をしていることが多いです。また、今後トラブルがあった場合にも、対応してもらいやすいのもポイントです。
ホームページ(HP)などで口コミを調べておくと、リフォーム業者を絞ることができます。中にはHPがない業者がありますが、情報を開示している業者の方が安心です。
建てた会社へ相談
家を建設した会社が近くにある場合には、その会社に相談してみるのも一つの手でしょう。
建設会社が対応してくれるところもあれば、建設会社が優良企業を紹介してくれることもあります。紹介が多いと仲介手数料が嵩んで費用が高くなることもあるので注意しましょう。
建設会社がしっかりとした会社であれば、技術的にも信頼できる業者を紹介してくれる可能性が高いでしょう。
口コミ・リフォーム実績をチェック
リフォーム業者を選ぶ時には、二世帯リフォームの実勢があるかをチェックしましょう。
二世帯リフォームは大がかりになりやすいため、リフォーム経験、リフォームが得意な会社に頼むのがおすすめです。
プランの打ち合わせもをする時にも、実績のある業者の方が要望に合わせたプランを考えてくれる可能性が高いでしょう。
また、昨今はネットなどで口コミを見ることができるため、会社を絞り込んだら口コミを確認してみてください。
人によって、多少の評価は異なりますが、明らかにおかしな企業は口コミからわかる場合があります。
住まいあんしん俱楽部では、市原市・千葉市などを中心に1000件を超えるリフォーム実績があるリフォーム会社です。
住まいあんしん俱楽部のリフォームHPでは、許可を頂いたお客様のこれまでのリフォーム実績を載せています。
相見積もりをしっかり確認しよう
見積りは、一つのリフォーム業者ではなく、複数のの業者に見積もりを依頼するといいでしょう。
何にいくらかかるのかが明確な業者を選ぶと追加料金などの心配をせずに済みます。
また、見積書について質問した時や説明を求めた時のリフォーム業者の対応の仕方で依頼する会社を絞り込むのも良い手です。
まとめ
二世帯住宅にリフォームする時には、「まずどのような家にしたいか」家族みんなで話し合うことが大切です。
家族の中で譲れないものをしっかりと確認し合っておくと、リフォーム業者との話し合いがスムーズに進みます。
そして、リフォーム業者をしっかり選定することも大切です。間取りやローンの組み方などをしっかり相談できる業者を見つけると、後悔のない二世帯リフォームができるでしょう。
住まいあんしん倶楽部では、千葉県市原市・千葉市を中心に一都三県で活動しております。二世帯住宅のリフォームについてもご相談に乗らせていただきますので、ぜひご連絡ください。