玄関ドアの断熱リフォームのメリットは?補助金を使ってお得に玄関周りを断熱リフォーム
目次
断熱リフォームを考え始めたら、ぜひ検討すべきなのが玄関ドアです。
開口部の断熱性を高めることは、家全体の断熱性を高めることに繋がります。
開口部の熱の出入りは、家全体の内冬は6割、夏は7割超と言われています。
断熱性能が高い家とそうでない家は、冷暖房の効き目が顕著に表れ、光熱費にも影響します。
中でも、玄関ドアは面積も大きく、廊下や階段など家中に繋がる場所に位置しています。
寒さや光熱費高騰を感じている人は今回を機に開口部のリフォームを考えていてはいかがでしょうか?
2023年は、玄関ドアのリフォームが対象となる補助金も多く公募されています。
この記事では、玄関の断熱リフォームのメリットや活用できる補助金制度についてまとめています。
1.玄関ドアの断熱リフォームって?
既存の窓から断熱性の高い窓へ交換するリフォームが玄関ドアの断熱リフォームです。
最近は、玄関ドアを作っているメーカーのほとんどが断熱性能に力を入れた商品を売り出しています。
実は、断熱性の高い玄関ドアに交換することは、家族の健康や光熱費の削減などに繋がっているのです。
ここでは、玄関ドアを選ぶ際のポイントについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1-1.玄関ドアの種類
玄関ドアには、「開き戸」と「引き戸」の2種類があり、素材によっても分けられます。
引き戸は、ドアを左右にスライドさせて開け閉めするタイプのドアです。
玄関を広く使えたり、開け閉めしやすかったりとメリットも多く、最近では洋風の住宅に合わせた商品も多く販売されているため、取り入れる方が増えてきています。
開き戸は、ドアを前後に動かして開けるタイプのドアです。
マンションや集合住宅でよく使われている片開きドアや、観音開きのようになっている親子ドアがあります。
親子ドアは、メインの親扉ドアに比べて、幅の狭い子扉ドアで構成されており、全開にすることで大きな荷物を簡単に搬入することができます。
また、断熱ドアも人気が高まっています。
家の中の熱を逃がしにくい断熱ドアを取り入れることで、部屋の気密性が高まり、冬は温かく、夏は涼しい状態をキープしやすくなります。
開き戸にも引き戸にも、断熱性能の高いドアがあるため、チェックしてみてください。
1-2.玄関を断熱リフォームをするメリット
玄関ドアを断熱リフォームするメリットは、主に3つ。
①光熱費を削減できる
屋内の熱の約70%は、窓や玄関ドアなどの開口部から逃げてしまうと言われています。
玄関ドアは、面積が大きく、廊下や階段に隣接していることが多いため、家全体に及ぼす影響が大きい場所でもあります。
玄関ドアを断熱リフォームすることで、冷暖房を効率的に行うことができるため、光熱費のを削減することができるのです。
②快適性の向上と健康の維持に貢献
玄関は外気の影響を受けやすい場所のひとつですが、断熱リフォームを行うことで、玄関周辺の気密性が上がり、隣接する部屋やリビングとの温度さを小さくすることができます。
家中快適に過ごせるだけではなく、温度差が原因となるヒートショック現象を防ぐ子ことができます。
血圧などの健康面の観点からも玄関の断熱リフォームのメリットです。
③結露の現象
玄関ドアの周りの空気が、外気の影響を受けて冷たくなることで、結露は発生します。
玄関ドアを断熱リフォームすることで、玄関の内側の空気が外気の影響を受けにくくなるため、結露を減らすことができます。
玄関ドアのサビつきやカビの発生も防いでくれるのがメリットのひとつです。
1-3.断熱性の高い玄関ドアを選ぶ時のポイント
断熱性の高いドアを選ぶためのポイントは、「素材」・「厚み」・「ガラス部分やドア枠への工夫」の3つ。
①断熱性の高い素材の玄関ドアを選ぶ
玄関ドアは、大きく分けると金属製と木製の2種類があります。
断熱性の高い素材として注目されているのは、スチール・樹脂・木製です。
断熱性能があるといったドアであれば、一定の効果がありますが、木製の玄関ドアは金属製に比べて重たく、外気の侵入を防いでくれます。
②しっかりとした厚みのある玄関ドアを選ぶ
断熱を謳っている玄関ドアには、中に断熱材が入れられていることが多くあります。
断熱材を入れることで、ドアの厚みが増すため、しっかりと厚みがある玄関ドアを選ぶことで、断熱性を高めることができます。
一般的な玄関ドアは40mmほどの厚みがあるものが多いですが、60mm以上の厚みのものは寒冷地でも対応できるほどの断熱性をもっていることが多いです。
③ガラス部分やドア枠への工夫がある玄関ドアを選ぶ
玄関ドアには、採光するためのガラスが付いた商品があります。
ガラス部分は外気の影響を受けやすいため、複層ガラスなどの断熱性の高いものが採用されたものの方が断熱性は高くなります。
また、ドア枠も熱が伝わりやすい素材や伝わりにくい素材があります。
アルミ枠にと樹脂枠を比べると、樹脂枠の方が断熱性は高くなります。
そして樹脂複合枠は、断熱性もあり、耐久性も兼ね備えていておすすめです。
2.玄関ドアのリフォームにかかる費用と期間
玄関ドアのリフォームを考える時に、ポイントになるのは、費用やリフォーム期間ではないでしょうか?
費用と期間については、交換するドアや工事方法によって大きく変わります。
ここではみなさんが気になる、玄関ドアのリフォーム費用や期間についてまとめています。
リフォームについて、考え始めた方はこちらを参考にしてみてください。
詳しく打ち合わせをしたいとお考えの方は、メール問い合わせフォームから気軽にご連絡ください!
2-1.玄関リフォームの費用はどれくらい?
玄関リフォームにかかる費用は、大体30~70万円ほどで、中心価格帯は30~40万円程度です。
選ぶ商品の単価によってもリフォーム費用は変わりますが、工事の方法も費用に大きく関わります。
玄関ドアのリフォーム方法は、「カバー工法」と「はつり工法」があります。
カバー工法は、既存のドア枠を残したまま上から新しいドアを取り付ける方法です。
はつり工法は、一部の壁などを壊して既存のドア枠から取外し、壁を再建してドアを取り付ける方法です。
また、開け方の違うドアに変更する場合には、ドアや住宅の状態によって工事内容が変わります。
一般的には、カバー工法が最も費用が安く工期も短くなります。
壁を取り壊してリフォームする場合には、大工工事から内装補修が必要になる為、費用が高くなります。
2-2.玄関リフォームにかかる期間は?
玄関リフォームにかかる期間は、玄関ドアの交換のみであれば1日で終わります。
カバー工法で玄関ドアを交換する場合には、取り付ける工事のみのため、短時間で終わります。
しかし、はつり工法のように、既存のドアを取り外したり、壁を再建する必要がある場合には1週間程度時間がかかるケースもあります。
玄関ドアの工事に時間が掛かる場合には、リフォーム業者と時期やタイミングなどをよく打ち合わせましょう。
3.玄関ドアのリフォームに使える補助金は?
玄関ドアのリフォーム費用をチェックしたら、次に気になるのはどうやったら安くなるか、はとても重要でなはいでしょうか。
そこで安く済むための一つに補助金を活用する、といった方法があります。
実は、玄関ドアのリフォームが対象となる支援事業は複数あります。
2022年末に発表されたこどもエコ住まい支援事業は、非常に注目されている補助金です。
補助金には、自分で申請するものや、リフォーム業者が申請手続するものがあるため、業者と打ち合わせながら進めてくださいね。
3-1.こどもエコ住まい支援事業
こどもエコ住まい支援事業は、子育て世帯や若者世帯を中心に、住宅取得や省エネ改修を支援する事業です。
名前から子どもに関する補助金かも知れませんが、補助金の対象には玄関の断熱リフォームが含まれます。
条件としては、断熱性の向上がひとつです。そのため、商品に一定の性能が求められます。
玄関のドア交換では、ドアの面積と住宅の分類によって補助金額が一律で決められています。
住宅の分類 | 窓の大きさ | 補助金額 |
省エネ基準レベル | 小 | 30,000円 |
大 | 35,000円 | |
ZEHレベル | 小 | 40,000円 |
大 | 45,000円 |
こどもエコ住まい支援事業は、事業登録したリフォーム業者が手続きを行います。
2022年11月8日~2023年12月31日までに対象工事を終える必要があります。
事業者にも登録の認可が必要なため、補助金の利用について、リフォーム業者にしっかり確認しておきましょう。
詳しい情報について、公式HPでチェックしてくださいね。
3-2.介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度
高齢者住宅改修費用助成制度とは、介護保険を必要とする人が適切な介護を受けられるよう住宅を改修する必要がある場合に助成を受けられる制度です。
要支援・要介護認定を受けている必要があるため、対象が限定されている制度ではありますが、玄関ドアのみの改修も可能です。
玄関ドアの対象となる工事は、開き戸から引き戸への改修です。
金額は所得に応じて、補助対象費用の7~8割が支給され、上限は18万円と定められています。
介護保険は、市区町村などの地方自治体に申請を行います。通年で申請できる助成制度のため、対象の方は忘れずに申請を行いましょう。
3-3.次世代省エネ建材支援事業
玄関ドアリフォームで次世代省エネ建材支援事業の補助金を受け取るには、玄関ドアと共に別の箇所をリフォームする必要があります。
次世代省エネ建材支援事業では、リフォーム内容によって、必須工事と任意工事に分けられています。
任意工事は、必須工事と共にリフォームすることで補助金の対象となります。
玄関ドアのリフォームは、任意工事となるため、単独でのリフォームは対象とならず、注意が必要です。
補助金については、対象経費の2分の1以内で、経費の合計が40万円以上と定められています。
次世代省エネ建材支援事業では、申請が通ってからリフォーム工事を行う必要があるため、認定される前に着工しないように気を付けてください。
また、次世代省エネ建材支援事業は、令和5年度の公募情報はまだ発表されていません。
しかし、平成30年度から毎年公募が行われているため、公募が行われる可能性は充分あります。
毎年2~5月頃に情報が発表されることが多いため、活用を考えている方は公式HPをチェックしてください。
参考:一般社団法人環境共創イニシアチブ「次世代省エネ建材支援事業」
3-4.長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅の性能を向上させることを目的とした事業です。
耐震性・耐久性・省エネ性を高めるリフォームが対象となっており、玄関ドアに関しては玄関断熱ドア設置という項目に当てはまります。
単価積み上げ方式で積み上げた額、もしくは実際の工事費用の3分の1が補助額となっており、上限金額は、住宅が認定された事業タイプによって異なります。
令和5年度の事業については、発表がありません。
2023年は住宅に関する支援制度が多く打ち出されているため、今後については現在はわかっていません。
玄関ドアの断熱リフォームを考えている方は今後の情報に注目です。
参考:国立研究開発法人建築研究所「長期優良住宅化リフォーム推進事業」
4.玄関ドアのリフォームにおすすめの製品
玄関ドアは各メーカーから多くの商品が販売されているため、どれを選べばいいかわからないという方も多いでしょう。
ここでは、代表的な建材メーカーの玄関ドアを紹介します。
3つとも、特長が異なるため、商品に対する希望項目を確認するつもりで見てみるのもおすすめです。
どれも断熱性・デザイン性・耐久性に優れた商品なので、ぜひ一度チェックしてみてください。
4-1.LIXIL リシェント3
引用:LIXIL「リシェント玄関ドア3・リシェント玄関ドア3防火戸:断熱」
LIXILのリシェント3は、優れた断熱性能をもっていながら、採光・採風もできる玄関ドアです。
断熱性は4種類あり、ドアの厚みや断熱材、ガラス部分がモデルによって異なります。
ガラス部分は、断熱ガラスも選択可能で、網戸がついているため簡単に空気の入れ替えができます。
電気錠も備えており、オートロックも設定が可能。バリエーションも豊富なため、住宅の雰囲気に併せて商品を選べます。
また、カバー工法も対応しており、最短1日で取り付けも可能なため、リフォームに時間をかけたくない方にもおすすめです。
4-2.YKKap イノベスト
高性能断熱パネルが採用されており、扉の厚さが82mmと、トップクラスの断熱性をもつYKKap イノベスト。
採光用のガラスのあるD50はトリプルガラスが使われており、断熱性も充分です。
天然木が使われたD70はアセチル化処理が行われ、反り・割れといった天然目の弱点がカバーされています。
モデルやカラーバリエーションが豊富で、計19種類もの商品が選べるのも魅力。断熱性とデザイン性を重視している方におすすめです。
4-3.三協アルミ ファノーバ
モダンなデザインが豊富な三協アルミ ファノーバ。ディティールの細かい鋳物飾りやデザインガラスも選ぶことができるおしゃれな玄関ドアです。
車のタッチキーのように玄関を開けることができるのもポイント。
2021年度のグッドデザイン賞にロングバーハンドル角型が選ばれており、デザイン性と使いやすさにこだわって作られています。
採光用の窓は上部について横型のものと一般的な縦型のガラスから選ぶこともできます。
住宅の顔とも言われる玄関をおしゃれにしたいと考えている方は検討してみてください。
5.まとめ
玄関ドアの断熱リフォームのメリットや補助金制度についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか。
玄関ドアは面積が大きく、外気と接するため、断熱性の高い玄関ドアに交換することで、効果を実感しやすい設備と言えるでしょう。
家全体の断熱性を上げたいと考えている方は、玄関ドアのリフォームは必須ともいえます。
2023年は補助金制度も充実しているため、活用しながらお得にリフォームすることを考えてみてください。
住まいあんしん倶楽部では、窓やドアといった開口部の断熱改修を多く手掛けています。
自社職人が作業を行うため、費用は安く、確かな技術でリフォームを行います。
リフォームついて、相談だけしてみたいという方も大歓迎です。
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