蛇口の交換は業者に頼む?自分でできる?費用やおすすめの蛇口を紹介
目次
家の中にたくさんある蛇口。毎日のように使うのではないでしょうか。
しかし、蛇口が劣化したり、壊れてしまった場合には交換が必要になります。蛇口の交換は自分でできると聞いたことがある方もいるかもしれません。
水回りの設備を自分で交換しても問題ないのか、気になっている方のために、自分で交換すべきか、業者に頼むべきかをまとめています。
蛇口交換の費用やおすすめの商品なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
交換する前に蛇口の基礎知識を確認
蛇口を交換する時には、蛇口がどのようなものかを概要だけでも理解しておくことが大切です。既存の蛇口穴と合わない物を購入してしまっては、余計な費用がかかってしまいます。
現在では、温度調節を自動で行う水栓やセンサーで水を出したり止めたりできる水栓などが販売されています。まずは、蛇口の購入前に蛇口の基礎について確認しましょう。
蛇口の種類
蛇口は種類によって、機能が異なります。水だけを出すもの、お湯を自動調節できるもの、自動で水がでるものなどがあります。用途によって必要な機能が異なるため、機能別の種類を確認し、交換したい蛇口にはどのような機能が必要かを考えましょう。
単水栓
単水栓は水やお湯のどちらかのみを出すことができる蛇口です。壁から出るものや台つきのものなど、設置される場所によって形が多少ことなります。また、ハンドルと吐水口がふたつずつついた二口水栓なども単水栓に含まれます。
ツーハンドル混合栓
水とお湯を同じ吐水口から出すことができる蛇口です。湯水混合栓とも呼ばれます。お湯と水それぞれについているハンドルを回して、水量を調節します。水の量が調節しやすく、温度の微調節が可能なのがツーハンドル混合栓のメリットです。また、シャワーがついている浴室用の商品も多く発売されています。
シングルレバー混合栓
レバーがひとつでありながら、水と湯を混合で出力できる蛇口です。上下左右に動くレバーを動かして湯の量と温度を調節します。水量と温度の調節が早くできることから、現在主流の混合栓となっています。シンプルなデザインのものが多いのも人気の理由です。
サーモスタット式混合栓
温度調節のハンドルと水量調節のハンドルが分かれており、希望の温度の位置にハンドルを動かすとサーモスタットカートリッジが水とお湯の配合量を自動調節してくれます。お湯を出している途中で、給湯器から出てくる水の温度にばらつきが合っても、吐水口から出る水の温度を一定に保ってくれるのがポイント。浴室によく使われています。
自動水栓
手をかざすとセンサーが感知して水が出たり、止まったりする蛇口です。汚れた手や洗った手でハンドルを触る必要がないため、洗った後の手を清潔に保つことができます。また、ハンドルを触る機会が少ないため、水栓が汚れにくいのが嬉しいポイントです。
蛇口の取り付け場所
蛇口の取り付け場所は二か所。壁に付けるタイプと台を設置して取り付けるタイプに分かれます。壁付けタイプは、水とお湯の配管の間隔は同じになっています。取り付ける時には、距離が同じかを確認してから新しい蛇口を交換するのがおすすめです。
また、台を設置するタイプの蛇口は、キッチンや洗面台の天板の上に設置するものが多いです。水とお湯が出る混合栓のものは、配管の処理の仕方によって、ワンホールタイプとツーホールタイプに分かれます。
根本が一本の筒状になっているものがワンホールです。水栓の取り付け穴の大きさは大手メーカーのものであれば大体共通です。既存の穴径を計測して、新しい水栓を選ぶのがおすすめです。
ツーホールのものは根本に横長の台のようなものがついています。天板には2つの穴が空いています。2つの穴の間隔は規定で決められています。ツーホールのものは、台つきのもの以外にも、吐水口とハンドルが独立しているセパレートタイプのものもあります。購入するときには、念のため計測するといいでしょう。
蛇口の交換
蛇口は自分で交換することができます。
蛇口を自分で購入する時には、既存の穴に合うものを見つけ、自分で蛇口を取り外した後に新しい蛇口を取り付けます。
自分でも取り付けできる蛇口ですが、手順を間違えたり、うまくつけられずに水漏れがおこってしまう可能性があります。
そのため、最初から業者に頼むのがおすすめです。それでは、蛇口の交換方法や交換時期についてみていきましょう。
蛇口の交換方法
蛇口の交換方法は、業者に依頼する方法と自分で取り付けをする方法があります。基本的な流れは下記の通りです。
①水道の止水栓を締める
止水栓を開けたままにしておくと、蛇口を外した時に水があふれ出てきてしまうので注意が必要です。
②古い蛇口を取り外す
蛇口を取り外す時には、蛇口部分を片手で押さえながら、根本部分から反時計回りに回します。上手く回らない場合には、スパナなどを使うと比較的簡単に取り外すことができます。
③蛇口取り付け部分の掃除
蛇口が外れたら、取り付け部分に残っているシールテープを取り除き、周りについたサビなどを歯ブラシやスポンジで取り除きます。
④新しいシールテープを巻く
新しい蛇口のねじ山に新しいシールテープを6~10回程度巻き付けます。
⑤新しい蛇口の取り付け
新しい蛇口を時計回りに回して取り付けます。仕上げはスパナなどを使いしっかり締めます。
⑥止水栓を開ける
時計回りに止水栓を回して、水が通るようにします。蛇口からしっかり水が出るかを確認して、蛇口から水漏れしていないかを確認しましょう。
蛇口の交換は業者がおすすめ
蛇口の交換方法をお伝えしましたが、蛇口の交換は業者に頼むのがおすすめです。
自分で蛇口交換すると工賃などの諸費用が掛かりませんが、失敗や水漏れのリスクがあります。業者に依頼した場合には、蛇口選びから取り付け、保証などがついている会社もあります。
保証がついていれば、水漏れの時に無償で対応してくれるだけではなく、依頼先があるという安心感を得ることができます。
水漏れが合った時に業者を選ばなければならないと焦ってしまい、優良な業者を選ぶことができない可能性もあります。
蛇口を素早く安全に取り付けるためには、業者に依頼するのがおすすめです。
蛇口の交換時期
水漏れなどの問題が起こらなければ蛇口は交換しないというご家庭もあるかもしれませんが、蛇口にも耐用年数があります。
問題ないからと使い続けていても、経年劣化によって不具合が起こる可能性があります。
一般的に、蛇口の耐用年数は、10~15年と言われています。耐用年数に近くなった蛇口に不具合が起こった場合には、部品交換などではなく、丸ごと交換するのがおすすめです。
蛇口交換の費用
蛇口の交換を業者に頼む場合には、蛇口交換の費用がどれくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。業者に頼んだ場合の蛇口交換の費用の内訳は、「新しい蛇口の取り付け」・「既存の蛇口撤去、処分」・「操作説明」・「現地までの出張(無料の可能性あり」・「諸経費、人件費」などが含まれます。
キッチン
キッチン蛇口を交換するための費用相場は、15,000~60,000円程です。蛇口のある場所の中でも、キッチンは最も費用が高くなりやすい場所だといえます。それは、キッチンの蛇口は機能をプラスする可能性が最も高いからです。
食材を切ってから手を洗う際に、センサーがついていれば水栓全体を汚すことなく手を洗うことができます。また、口に入れる水を浄水するための内蔵浄水器付きの蛇口や節水型の蛇口などを選ぶ方も非常に多くいらっしゃいます。毎日高い頻度で使うキッチンの蛇口は、機能にこだわってみるのもおすすめです。
洗面所
洗面所の蛇口交換の費用相場は15,000~50,000円です。洗面台の蛇口には、それほど機能は必要ないと考える方もいるかもしれませんが、使い勝手の良い蛇口に変えることで家事や身支度が楽になるでしょう。
例えば、泡沫水栓を導入すると水はねが少なくなり、お掃除も楽になります。さらに、シャワーのように使えるシャワー水栓は、洗髪や掃除の際も便利です。
お風呂
お風呂の蛇口交換は、18,000~50,000円が費用相場です。お風呂の蛇口交換のポイントは、温度調節機能やレバーの動きが悪くなった時。10年以上使っている場合には、経年劣化の可能性があることを視野に入れた上で、修理か交換かを判断しましょう。
古い蛇口の場合には、修理してもすぐに使えなくなり、結局交換することになることで、費用が余計にかかってしまう場合もあるので注意しましょう。
場所別おすすめの蛇口
ここからは場所別に分けて、それぞれにとりつけるのがおすすめの蛇口を紹介します。どの蛇口にしようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
キッチン水栓
【LIXIL ナビッシュ】
センサーに手をかざすだけで、止水と吐水ができるタッチレス水栓です。センサーの感度が高いため、手だけではなく物をかざしても反応します。浄水器がビルトインされているタイプであれば、おいしい水を簡単に飲むことができます。ホース引き出し機能があるため、遠くの場所へもしっかり水を出すことができて、シンクの掃除にも活躍します。
【TOTO GGシリーズ】
シンプルでスッキリとしたルックスに惹かれる方も多いTOTOのGGシリーズ。凹凸や装飾が少なく、清掃性が高いのもポイント。水はねしにくいミクロソフト水流を出すことができ、整流とミクロソフトの切り替えも簡単です。
洗面水栓
【LIXIL ワンホール水栓 LF-E345SYC】
スリムでシンプルなデザインのワンホール水栓です。どんなジャンルのインテリアにも比較的馴染み安く、感覚的に使うことができます。ホースが引き出せるため、洗面ボウルの掃除もラクラク。水とお湯の使い分けもきっちりできるエコ仕様の蛇口を探している方は検討してみてください。
【TOTO 洗面水栓 ツーホール TLHG30AER】
ツーホールの洗面台を使っている方におすすめなのはこちら。一本のハンドルで温度調節ができます。水栓の背面には排水口の蓋を締めることができる引き棒がつけられます。コストパフォーマンスの高い商品のため、なるべく費用を抑えたいという方にもおすすめです。
浴室水栓
【TOTO 浴室用水栓 TMGG40E】
TOTOの浴室用水栓は、水の中に空気を含ませ、節水できる優れもの。TOTOの従来の商品に比べて約35%節水効果があると謳っています。また、水栓全体が断熱構造となっているため、お子様が触っても火傷することはありません。安全に使えるだけでなく、光熱費を下げることができる水栓を探している方は検討してみてはいかがでしょうか。
【三栄水栓 浴室用シングルシャワー混合栓 CSK1710D-13】
リング式のレバーハンドルで動かしやすさが感じられる水栓です。ハンドルでは、水の出し止めだけではなく、温度調節も合わせて行うことができます。価格が手ごろでシンプルな設計の蛇口です。
まとめ
蛇口の交換についてみてきましたが、いかがだったでしょうか。蛇口は自分で交換することができますが、業者に頼むと安心して使い続けることができますよ。また、蛇口にも耐用年数があるため、水栓の不具合が出る前から、交換を検討していいでしょう。どの矢口を選んだら良いかわからないという方は、ぜひ今回おすすめした蛇口を検討してみてくださいね。
住まいあんしん倶楽部では、蛇口の交換だけでも承っております。キッチンや洗面台、お風呂などの毎日使う場所を快適にするだけで、生活の質が上がります。気になる方は、まずはご相談からどうぞ。