キッチンリフォームのポイントをおさえよう!人気メーカーやリフォーム会社の選び方を解説
目次
リフォームを行う時には、やみくもに工務店やリフォーム会社に依頼をする前に、リフォームする場所の基礎知識やポイントを抑えるのをおすすめします。特に、キッチンは毎日多くの時間を過ごす場所のため、リフォーム計画を立てる前にライフスタイルとリフォームのポイントを把握するのが大切です。
この記事では、キッチンのリフォームのポイントや人気メーカーのキッチンの解説、リフォーム会社の選び方を解説します。
キッチンリフォームの基礎知識
キッチンは間取りや収納など、使い方までしっかり考えて計画を立てる必要があります。まずは、今のキッチンの間取りが現在の生活に合っているかどうかを確認し、ライフスタイルにあった間取りを選びましょう。
収納も間取に大きく関わるため、現在の収納量で今後も問題ないかを確認していくのも必要です。そして、既存のキッチンをどのようにリフォームすると使いやすいキッチンになるのかを考えながらリフォーム計画をたてると、後悔のないリフォームをすることができますよ。
キッチンの間取りを解説
キッチンのリフォームをする時にまず考えたいのは、キッチンの間取りです。「子供を見ながら料理をしたい」、「料理に集中したいから独立した空間にしたい」など、生活スタイルによって使いやすい間取りは変わります。家を購入した当初と生活スタイルが変わった場合や使いにくさを感じている場合には、キッチンの間取りを変更するのをおすすめします。
キッチンの主要な間取りは、大きく分けて4つ。「I型キッチン」・「Ⅱ型キッチン」・「L型キッチン」・「U型キッチン」について解説します。
I型キッチン
I型キッチンは、シンク・コンロ・調理スペースが一列に並んでいます。設備が連なっているため、料理の下準備や調理、盛り付けなどで大きく動き回る必要がありません。壁付けのタイプの場合には、ダイニングスペースを広くとることができます。また、アイランドキッチンのような対面式の場合には、空間に広がりを感じられ、家族と会話しながら調理できます。
Ⅱ型キッチン
出典:https://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/display/LE/126/
Ⅱ型キッチンは、シンク・コンロ・調理スペースなどの設備を二つに分け、前後に並べたタイプです。スペースを二つに分けることで、作業する場所を広く取ることができます。手の込んだ料理をする機会が多い方やキッチンで過ごす時間が多い方に向いているキッチンです。作業スペースが多い分、ダイニングやリビングが様くなる可能性があります。
L型キッチン
L型キッチンはシンクとコンロを話して配置したL字のキッチンです。I型よりも設備同士の距離が近いため、移動が小さく作業効率が良いのがポイント。複数人で作業する場合にも使いやすいタイプのキッチンです。
U型キッチン
出典:https://www.takara-standard.co.jp/product/system_kitchen/display/LE/2798/
シンク・コンロ・調理スペースがUの字のように繋がって配置されているキッチンです。作業スペースを広くとることができ、配膳や後片付けがしやすいため、人数が多い家族におすすめです。導入するには広さが必要になるため、ダイニングやリビングとのバランスを見て配置するのがおすすめです。
キッチンの収納を解説
キッチン収納にもタイプがあります。床から天井までを全て収納にするタイプやカウンターと吊戸棚で構成するタイプの収納、ふたつを組み合わせたタイプなどが代表的です。
まずは、収納の量を考えて、収納家具のタイプを決めましょう。食器・家電・食品・ゴミ箱など、「収納の中に何を入れたいのか」、「どの部分に何を入れたいのか」をしっかりプランニングすると使いやすい収納を作り上げられます。
使いやすいキッチンとは
使いやすいキッチンとは、動きやすさや収納量、コンセントやゴミ箱の位置などが重要です。キッチンのトライアングルともいわれる「火まわり」・「水まわり」・「冷蔵庫」を適切な距離に配置することが大切だと言われています。移動や調理の時間を短縮し、作業効率を良くするために、食材を冷蔵庫から取り出し、シンクで洗い、調理台で作業した後コンロにのせるところまでシュミレーションしてみましょう。
また、収納が足りていない場合にも不便さを感じやすくなります。食材を手の届く場所に置けるかどうか、食器は取り出しやすいかも確認すべき点です。新築の家と違い、リノベーションは使ったことのある場所をアップデートするため、現在のキッチンに収納量の不足部分がないかを確認してみてください。
見落としがちなのが、コンセントやゴミ箱の位置です。家電を設置する時に、コンセントが近くになかったり、コンセントの量が足りないと感じることがないよう、家電を設置するポイントを決めておくのがおすすめです。また、調理するたびに出るゴミを毎回遠くのゴミ箱まで捨てに行くのはストレスがかかります。シンクで出たごみは、捨てるまでに水が垂れてしまう可能性があるため、ゴミ箱との距離をしっかり決めておくことも重要なポイントです。
キッチンリフォームの費用を抑えるコツ
キッチンリフォームの費用は70~200万円と言われています。リフォームに高額な費用を掛けず、快適なキッチンに作り変えられるのが理想ですよね。キッチンリフォームは費用が大きくかかるポイントを理解して計画することで、費用を抑えることができます。
「キッチンのタイプ」・「リフォームの時期」・「キッチン本体のメーカー」・「リフォーム会社」をポイントにリフォーム費用を抑えるコツをみていきましょう。
リフォーム前と同タイプのキッチンを選ぶ
既存のキッチンとタイプを変えてリノベーションする場合には、配管の位置を変えるような大がかりの工事が必要になります。キッチンの幅や接地面が変わることで、もともとキッチンが設置されていた場所の壁や床の張替が必要になることもあります。費用をなるべく抑えたいと考えている方は、同じタイプのキッチンを検討してみてください。
例えば、費用を抑えることを前提に、壁付けのI型キッチンを対面式にリノベーションしたい場合は、カウンターのような収納家具を設置してカウンター風に見せる方法があります。シンクやコンロの位置を変えずにリノベーションができるため、費用を抑えることができます。
メーカーの新商品リリース時期を狙う
キッチンのリノベーション費用は、キッチン本体の価格によって変動します。そのため、キッチン本体にこだわりがない方は、キッチンの費用を削って、リノベーション費用抑えましょう。
クリナップやTOTOなどの住宅設備メーカーは新商品を発表するころに、前年度以前の商品をセール価格にすることがあります。新品の旧モデルキッチンを導入することでリノベーション費用を抑えることも検討してみてください。
メーカーにこだわらない
格安でリノベーションしたいと考えた時には、キッチンのメーカー指定をしない方がいいでしょう。リノベーション業者によって、取り引きの多いメーカーは異なります。取り引きの少ないメーカーのキッチンを指定して、リノベーションを依頼した場合、同じグレードのキッチンでも価格が高くなってしまうことがあります。
水回りに強いリフォーム会社に依頼する
リノベーション費用を抑えるためには、キッチン本体の価格を下げることがポイントですが、水回りに強いリフォーム会社に依頼するのも、本体価格を下げることに繋がります。キッチンリフォームを頻繁に手掛けている会社は、キッチン本体をコンスタントに仕入れて居たり、まとめて発注するケースがあります。その場合、1台あたりの単価が低くなる傾向が強くあります。
また、施工する職人を手配する必要がなく、自社で職人を雇っている会社はコストが低くなる可能性があります。リフォーム費用を安くすることができる理由を複数もっている会社を選ぶことが、リフォーム費用を抑えるポイントです。
住まいあんしん倶楽部は、水回りに強いリフォーム会社として、キッチンリノベーションを多く手掛けています。工事費用込みの費用を事前に提示させてただいておりますので、気になる方はお気軽にご連絡ください。
人気のキッチンを紹介
キッチンはメーカーやシリーズによって、設備が少しずつ異なります。キッチンだけでも、メーカーによって強みが異なるため、それぞれのメーカーが理想とするキッチン像を知り、自分の理想に当てはまるキッチンを選びましょう。痒いところに手が届くような工夫が施された設備が数多くあるため、自分の使い方にマッチするキッチンを見つけてみてくださいね。
LIXIL
LIXILは建築材料から住宅設備まで幅広く手掛けるメーカーです。キッチンはもちろん、トイレや洗面化粧台など、家の設備のほとんどをLIXILで揃えることも可能です。使いやすさを意識した商品開発をしており、熱や衝撃に強いセラミックカウンターや変色・変形が起きにくい人工大理石カウンターなどが代表的です。
シンクの両側に水切りかごやプレートを置くことができるWサポートシンクもLIXILの特徴的な設備です。調理の下準備から後片付けまでサポートしてくれる使いやすさやごみを流しやすくする段差を設けるなど、使う人に優しい工夫の詰まったシンクです。
「リシェルSI」
「リシェルSI」はLIXILの中でもグレードの高いキッチンです。セラミックカウンターに惹かれて採用する方も多く、焼き物ならではの独特の雰囲気をもっています。熱・汚れ・傷に強く、長い目線でキッチンをきれいに保ちたいと考えている方におすすめです。
毎日使用するキッチンは、ワークトップだけではなく、収納も注目ポイントです。リシェルのらくパッと収納は引き出しを手前に引くと、扉が斜めに開いてポケットが引き出される仕組みになっています。軽い力で開き、全て開けなくてもスッとものを取り出すことができる手軽さは他のメーカーには感じられない魅力のひとつでしょう。
クリナップ
システムキッチンを初めて日本に普及させたクリナップ。ステンレスに力を入れている、キチンの専門家ともいえるメーカーです。湿気によるカビやニオイに強いステンレスをキッチンの骨組みにまで採用することで、購入当初の状態を長くきれいに保つことができるシステムキッチンを開発しました。
クリナップの強みは、お手入れの楽さです。自動で洗浄してくれるレンジフード・汚れをサッとふき取れる特殊加工の施されたワークトップなど、キッチンのお掃除を楽にしてくれる設備が整っています。
「ステディア」
ラクにキレイに使える機能がふんだんに使われているのが「ステディア」。水の流れでごみを排水口まで集める流レールや洗えるレンジフードが標準搭載されています。キッチン内部は全てステンレスにし、長くキレイを保てるキッチンとして人気のキッチンです。
効率的な収納もステディアの特徴のひとつです。扉が高い位置にある吊戸棚は、上から下へ引き下ろすことができるウォールキャビネットを使用しています。水切りスペースが入っているため、洗い物の片付けも場所を取りません。
TOTO
1981年からキッチン設備も手掛けるようになったTOTO。TOTOのキッチンの特徴は、設計やお手入れのしやすさです。水回りの設備に強いTOTOならではの技術で、シンクの水の流れがしっかりと考えられています。鉄板の継ぎ目がないように設計されているため、シンクや換気扇などの継ぎ目に汚れが溜まりにくくなっているのがポイント。
また、お手入れだけではなく、本体に傷がつきにくい仕様になっているのも特徴のひとつです。人工大理石製やステンレスにに傷がつきにくい加工が施されているので、拭き掃除などの毎日のお手入れだけでキレイを保つことができます。
「ザ・クラッソ」
TOTOの代表ブランドである「ザ・クラッソ」。ザ・クラッソならではの魅力的なポイントは、熱や衝撃に強いクリスタルカウンターやきれい除菌水などがあります。クリスタルカウンターは機能的なだけではなく、清潔感のあるルックスも人気の理由の一つです。表面に透明素材をつかっているため、光を取り込んで洗練された雰囲気を醸し出します。
きれい除菌水は、水に含まれる物質から除菌成分を作り出し、定期的にシンクを洗浄してくれる機能です。シンクをきれいに保つことができるだけではなく、毎日のお手入れも楽にすることができます。きれいに保つだけではなく、雑菌によるニオイなども防ぎます。
キッチン周辺のリフォームポイント
キッチン周辺のリフォームポイントは、「収納家具」・「床選び」・「壁選び」です。キッチンが本体が既存のものと全く同じ大きさだとしても、長年使用した床や壁を張り替えた方が良い場合があります。床材や壁材も機能的でデザイン性の高いものを選ぶことでインテリアの雰囲気も変えられます。
キッチンの間取りを変えることで収納量を増やすことができるケースもあります。これまでと収納家具を変えることで、収納量を増やしたり、使いやすくすることができるため、既存の収納家具が使いやすいかもチェックしましょう。
キッチンの収納家具
対面式のキッチンが人気の現在は、収納もメーカーと同じものを希望する方が増えてきています。しかし、収納家具はIKEAやニトリ、大塚家具などの家具メーカーでもされています。キッチンとまったく同じ扉材のものを揃えたいという希望がなければ、既製品の収納を購入するのも選択肢としてもっておくといいでしょう。
収納をメーカーに依頼すると費用が高額になってしまうケースがほとんどです。費用を抑えつつも、既製品を使いたくないという方は、リフォーム段階で造作設備を依頼するのも方法のひとつです。
収納場所に棚を付け、引き戸や折戸、観音開き扉などで収納自体を隠す方法などもおすすめです。収納を隠すことで、キッチンに統一感を出すことができ、メーカーの収納を導入するよりも費用を抑えられる可能性が高くなります。
キッチンの床選び
キッチンの本体を交換する場合には、床も一緒にリフォームするケースが多くあります。キッチンは特に汚れがつきやすく、求める条件が多い場所です。油はねや水に強く、足触りの良いものを選びたいですよね。リビングやダイニングの床とのバランスを確認するのも重要です。
キッチンの床材としておすすめなのは、シート系のフローリングやフロアタイルなどです。シート系のフローリングは無垢材などに比べて汚れがつきにくく、掃除も簡単なのがポイントです。木材の温かみを感じることができ、足触りも良いため、長時間過ごすキッチンには最適です。
フロアタイルは掃除が簡単で、高級感をだすことができる床材です。ビニール系の素材なので、汚れがふき取りやすく、こびりつきにくくなっています。正方形だけではなく、さまざまな形のタイルがあるので、場所や好みにあわせてタイルを選ぶのも楽しいですよ。
キッチンの壁選び
キッチンの壁材には、キッチンパネルやキッチンタイルなどがあります。キッチンパネルは、費用が安く、機能的なため、最もよく使われている壁材です。掃除しやすく、柄や色のついたデザイン性の高いものもあるため、壁材にこだわりたい方でなければ、キッチンパネルを採用するのもおすすめです。
オリジナリティを出したい方には、キッチンタイルが向いています。キッチンタイルはさまざまな形や色があり、特有の質感をもっています。タイルはカタログと実物の印象が異なることも多いため、採用したい方はサンプルを取り寄せたり、実物を見に行くのがおすすめです。
キッチンの壁材は床材との相性や、リビング・ダイニングからの見え方を考えることも重要です。他の部分との相性を考えながら、キッチンの壁をインテリアのポイントにする場合には、キッチンタイル。お気に入りの家具をインテリアの中心にしたい場合には、キッチンパネルを採用してみてはいかがでしょうか。
リフォーム会社の選び方
リフォームを施工する会社は、大手のハウスメーカー系列の会社や工務店、リフォーム専門業者などさまざまな特徴をもつ会社があります。それぞれ得意な施工や会社の特徴が異なりますので、選び方にも注意が必要です。自分が求めるリフォームをしっかり行ってくれる会社を選ぶための基準について解説します。
リフォーム会社の正しい選び方
リフォーム会社を選ぶ時には、リフォームする箇所が得意なリフォーム会社を選ぶのがおすすめです。リフォーム会社には、大規模工事が得意なハウスメーカー系列の会社、多分野のリフォームを行っているリフォーム専門業者、各箇所に特化したリフォーム会社などがあります。
キッチンをリフォームする場合には、水回りに特化したリフォーム専門会社を選びましょう。キッチンだけではなく、水回り以外のリフォームも同時に行う場合には、幅広くリフォームを手掛けている会社を選ぶ必要があります。また、リフォームが大規模になる場合や建て増しなどを行う場合には、新築の工事も手掛けているような大手の会社に依頼するのもおすすめです。
家電量販店やホームセンターは?
最近では、家電量販店やホームセンターなどでもリフォームを依頼する人が増えてきています。価格がお手頃で依頼しやすいのも理由のひとつでしょう。住宅設備を交換するだけのような小規模で工事の手間が少ないリフォームの場合には、選択肢として考えてもいいでしょう。
しかし、自分達のライフスタイルにあったリフォームを提案してほしい場合や腕の良い職人に工事を施工してほしいと考えている場合には、リフォームを事業の柱として行っている会社に依頼すべきです。
住まいあんしん倶楽部は、不動産の売買からリフォームまで、住宅のエキスパートとして多くのリフォームを手掛けています。ライフスタイルにあったリフォームプランを共に考え、腕の良い職人がしっかりと施工を行います。気になる方はぜひ、リフォーム事例をご覧ください。
まとめ
キッチンリフォームは間取りや費用、周辺機能など考えなければならないことが多くあります。多くの選択肢があるということは、自分がつかいやすい理想のキッチンを作り上げられる可能性が高いことも意味します。
間取りや周辺機能、キッチン本体の性能などを比較して使い勝手がしっくりくるものを選びましょう。費用を抑えるコツを参考にして、機能性・デザイン性・費用面で満足のいくようなリフォーム計画をたててくださいね。
この記事を元に自分がキッチンリフォームに求めるものが明確になってきたのではないでしょうか。すまいあんしん倶楽部は、水回りのリフォームに特に力を入れているリフォーム会社です。ご要望や費用に合わせてお客様のライフスタイルにぴったり合ったキッチンリフォームをご提案させていただきます。ぜひお気軽にご連絡ください。