水道光熱費の高騰対策には省エネリフォームが有効?補助金も活用しよう
目次
最近は光熱費が値上がりし、電気代が2倍以上になってしまったご家庭もあるようです。
生活に必ず必要になる光熱費が上がってしまうと、家計が圧迫され、気持ちにも余裕がなくなってしまいますよね。
光熱費を下げようと思っても、値上がり幅が大きすぎて、少し節約を心がけただけでは、意味がないと感じてしまう方も多いはず。
そこで今回は、住宅自体を省エネ化することで、水道光熱費を削減する方法について解説していきます。
省エネリフォームにはどんな方法があるのか、効果的な方法とはどのようなものか、気になる方はぜひチェックしてみてください。
1.光熱費を下げるには
2022年の夏頃から、ちらほら言われ始めていた光熱費の高騰。
特に今冬は、光熱費の値上がりを実感した方も多いでしょう。
まずは、光熱費が上がってしまった原因と今後の見通しを確認し、光熱費を下げるためにできることを考えていきましょう。
光熱費を下げるためには、光熱費が上がった原因を知り、対策を取らなければなりません。
ここでは、大幅に光熱費を削減できる可能性のある省エネリフォームについても解説します。
1-1.電気料金は今後どうなる?
電気料金は、いつまで上がり続けるのでしょうか?
結論から述べると、電力会社が値上げを発表している2023年4月からと10月からは、今よりもさらに電気料金が高くなることが予想されます。
2023年の2月からは、政府の「激変緩和措置による燃料調整額への補助」が出ているため、電気料金は補助の分だけ低く請求されています。
しかし、大手の電力会社は4月から電気料金の値上げを発表しているため、現在よりも値上がりするところが多いでしょう。
さらに、この補助は2023年9月使用分までと決められているため、10月分からは補助がなくなり、請求金額はさらに上がってしまうでしょう。
ここ最近、光熱費高騰に関しては、SNSでも非常に多くの声を目にします。
我が家の光熱費、過去最高の5万。給料据え置きなのに物価も光熱費も爆上がり。日本のお偉いさん、私達をどおしたいって言うんだい。過去の私ならきっとそお思ってた。でも今は節約より30万稼ぐ方が早いって知ってるからスルー。国なんか期待せずに自分で稼げば問題なし!稼ぎ方、知りたいですか??
— ゆりまる@ズボラママが家で稼ぐ (@yurimaru_snsmam) February 16, 2023
先月の電気代がまた高かった
34000円、、、30000円を超えるのは、2ヶ月続けて電気、水道、ガス、生活に絶対に必要なものにかける消費税はいったいなんなんだろう?
ガソリン代が高騰してて、ℓ160円もするのに、ガソリン税と消費税の2重課税税金納めるために働いているようだ#光熱費
— R (@R66375553) February 20, 2023
水道光熱費で7万円を超える事ができました!
ほぼ家賃と一緒になるという結末!
まさに異次元の高騰です
手取り18万の頃を考えると、家賃と光熱費で15万。
スマホと通信料で1万位。
残った現金は、約2万。
1日300円しか食費に使えない
風呂なしに引っ越すしかない
どうする?!日本!— Shin@投資家フラペチーノ (@SmilaJapanSmile) February 13, 2023
2023年も、世界的な燃料価格の高騰が続くことが予想されています。
ロシアのウクライナ侵攻や国内の電力供給力不足が解消するまでは、電気料金が以前の水準まで戻る見通しはたたないと言えます。
1-2.光熱費を下げるためにできること
今後も光熱費が上がる可能性があるのであれば、私たちが光熱費を下げるために何ができるのか知りたいですよね。
光熱費を下げようと考えたら、シンプルに使わない事が挙げられます。
使用量を減らすためには、「使う頻度」と「使う量」という事を減らしましょう。
電気・水・ガスを付ける頻度を減らし、一度に使う量に気を付ければ、水道光熱費の節約にはなるでしょう。
しかし、料理が作りにくかったり、部屋が過ごしにくくなったりするデメリットを感じてしまう方もいます。
そこで、光熱費を下げるために最も意識すべきなのは、「効率よく使用すること」です。
効率よく使用するためには、例えば、少しの電力・ガスですぐに温まるように部屋を工夫したり、少しの水量で食器がまとめて洗えるような家電を購入したりすることが有効です。
「水道光熱費を効率よく使えるようにリフォームするのはどうだろう」と考えた方もいるかもしれません。
次は、「水道光熱費を下げるためにリフォームが有効なのか」について解説します。
1-3.水道光熱費を下げるためのリフォームは有効?
水道光熱費を下げるためにリフォームを行うのも良い手段でしょう。
家の性能を上げるリフォームは、効果的に行えば効率的にエネルギーを使えるだけでなく、快適に過ごせるようにもなります。
家や設備の性能が良くなることで、冷房や暖房の効率を上げたり、お湯を保温することで追い炊きせずに済んだりと、メリットも感じやすいです。
実際に、窓に断熱リフォームを行って、家の気密性を上げることで、効率的に冷暖房を使えるようになったという方は多くいらっしゃいます。
リフォームにかかる費用は高額になることが多いため、リフォーム費用次第だと考える方もいるでしょう。
そこで、考えたいのは補助金を活用してお得にリフォームするという方法です。
2023年は住宅に関する補助金が多く打ち出されているため、リフォームしやすい年だといえます。
例えば、窓を高性能の断熱窓に変えるリフォームでは一戸あたり最大で200万円の補助金が受け取れます。
補助金によってお得にリフォームでき、光熱費も削減に加え快適な住まいを手にすることができるのです。
快適な住宅にリフォームするためには、住宅の性能を高めるための最適なリフォーム方法を知ることが大切です。
2.断熱性を高めて冷暖房効率を上げる
まずは、断熱性を高めて冷暖房効率を上げるために、最適なリフォームを紹介します。
家の中の熱が外に伝わる原因の7割は、窓などの開口部だと言われています。
そのため、窓やドア等の断熱性を高めることで、夏は涼しく、冬は温かい室内をキープすることができるようになります。
冷暖房の効率を良くすることで、光熱費の消費量も下げることができます。
ここでは、断熱性を高める貯めの方法として、「内窓を取り付ける」、「窓ガラスやサッシのリフォーム」、「玄関ドアのリフォーム」を紹介します。
併せて読みたい!窓の断熱リフォームについてはこちら
断熱したいなら窓リフォームがおすすめ!メリットや注意点、インプラスを解説
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2-1.内窓を取り付ける
内窓とは、もともとある窓の内側にもう一つ窓を取り付けるリフォーム方法です。
室内の空気が外気の影響を受けないようにするために、外と中の間に空気の層を作ることを目的としています。
内窓を作ることによって、室内と室外の間に空気の層を作り、影響を受けないようにすることができます。
内窓を設置するためのリフォームは、もともとある窓を外す必要がないため、窓を全て取り換えるリフォームに比べて、時間と費用が少なく済むのが大きなメリットです。
窓一つにつき5~10万円ほどかかりますが、先進的窓リノベ事業の補助対象になっています。
2-2.窓ガラスやサッシのリフォーム
また、窓ガラスやサッシを取り換えるリフォームも断熱性を高めるのに効果的です。
昔ながらのアルミサッシや、一枚ガラスは、窓の近くの空気に外気の影響をダイレクトに伝えてしまいます。
熱を伝えにくい素材の樹脂サッシや、ガラスとガラスの間に空気やガスを挟んだ複層ガラスへのリフォームは断熱性を高めるのにおすすめです。
ガラスやサッシのリフォームも短時間で済むことが多く、商品の種類も豊富なため、窓の見た目にもこだわりたい方は検討してみるといいでしょう。
窓ガラスやサッシのリフォームも、先進的窓リノベ事業の補助対象です。
選んだ商品の性能によって補助金額が決められているため、補助金の金額と工事個所を照らし合わせて、費用を計算しながら商品を選ぶことも可能です。
2-3.玄関ドアのリフォーム
玄関ドアは面積も大きく、隙間風などの原因になることもあるため、断熱性を高めるリフォームのポイントになる箇所です。
玄関ドアのリフォームは、既存のドア枠の上から新しい枠をかぶせ、新たなドアを取り付ける方法をとるのが一般的です。
このカバー工法と呼ばれる方法をとることで、短時間で工事を行うことができます。
早ければ1日で取り付けることができ、費用も20~40万程でしょう。
玄関ドアのリフォームはこどもエコ住まい支援事業の補助対象となっているため、補助金の申請が可能です。
3.最新トイレへ変更して節水
水道料金を下げたい場合には、節水効果の高いトイレへ変更するのがおすすめです。
節水トイレへ変更することで、上記の画像のように使用水量を大幅に減らすことができます。
その理由はトイレの使用期間の長さに関係します。
トイレは本体が陶器でできているため、壊れにくく、長い間使い続けることの多い設備です。
そのため、既存のトイレを使っている間に技術が進化し、最新トイレは使用水量が大幅に少なくなっていることが多いです。
ここでは、トイレのリフォームについて詳しく見ていきましょう。
トイレのリフォームについては、こちらの記事もおすすめ!
トイレリフォームを失敗しないためのポイント!費用を抑えるコツや補助金について解説
3-1.トイレの使用水量を下げる
毎日使うトイレの使用水量を下げることができれば、水道料金の節約に繋がります。
しかし、既存のトイレの使用水量を下げようとすると手間がかかったり、つまりの原因になってしまいます。
最新のトイレは節水効果が高く、古いトイレが「大」で10~13Lの水を使うのに対し、最新のトイレは3~5Lの水量で済みます。
水道料金としては3分の1になることもあるため、長い目で見ると、トイレのリフォームは料金を節約するために有効です。
3-2.最新トイレに変更するリフォームとは
最新トイレの多くは、タンクレストイレやタンク一体型トイレなど、見た目も機能も充実したものが多く発売されています。
TOTOやLIXILなどのトイレは水の流れを計算して作ることで、少量でトイレを綺麗に流すことができるように設計されています。
グレードの高いものは、自動洗浄機能や除菌機能など、多くの機能がついています。
トイレのリフォームを何十年も行っていない場合には、便器本体を取り換える際にサイズが異なるため内装のリフォームを同時にする必要がある場合があります。
トイレのリフォーム費用は、10~40万円程かかります。
節水型トイレの設置やバリアフリーリフォームについて、良い商材はこどもエコ住まい支援事業の対象となっていますので、担当に聞いてみましょう。
4.お風呂リフォームも有効
お風呂のリフォームも水道光熱費を削減するのにおすすめです。
お風呂は一度に使う水量が多いため、お湯を沸かす効率を高めたり、保温性を高めることで光熱費を節約できます。
ここで紹介するお風呂のリフォーム方法には、国の補助金が活用できますので、ぜひ検討してみてくださいね。
お風呂の断熱リフォームについて過去の記事はこちらからチェック!
お風呂の断熱リフォームを解説!TOTO・LIXILなど各メーカーのユニットバスを紹介
4-1.保温性の高い浴槽へ
浴槽を保温性の高いものへ変更すると、ガス・電気代を節約できる可能性あります。
浴槽のお湯が冷めてしまった場合、追い炊きをしてお湯を温めなおすことがあると思います。
最新の浴槽は、ほとんどのメーカーのものが断熱構造になっており、お湯の温度が下がりにくいのが特長です。
また、ユニットバス自体に断熱材を使っており、全体の断熱性能を上げることで、さらにお風呂場が温まりやすい設備になっています。
ユニットバスのリフォーム費用は50~150万円となっていますが、高断熱浴槽や節湯水栓、浴室乾燥機などは、こどもエコ住まい支援事業の対象となっています。
また、浴室をリフォームする際は、ヒートショックについても意識するのもポイントです。
4-2.高性能給湯器へ変更
住宅省エネ2023キャンペーンとして、高性能給湯器の交換が対象となっています。
高性能給湯器は、効率的にお湯を作り出すため、エネルギーの消費量が少なく、光熱費の削減に貢献してくれます。
お風呂のリフォームを考えている方は、給湯器の交換も合わせて検討するのがおすすめです。
工事を一度に行うことで、配管の作業がしやすくなり、別々にリフォームを行うより安く済みます。
また、給湯省エネ事業の対象は、電気式給湯器 エコキュート・ハイブリット給湯器 エコワンです。
どちらも1台につき5万円の補助金を受け取ることができます。
給湯省エネ事業については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
給湯器の交換は10年を目安に!2023年は補助金を利用してお得に給湯器交換しよう!
5.太陽光発電を取り入れる場合の注意点
光熱費の負担を軽減するために、太陽光発電を設置しようと考える方もいるでしょう。
しかし、太陽光発電設備は高額で、導入する時にかかった費用を後から回収できるのか気になると思います。
ここでは、太陽光発電を取り入れる時の注意点を紹介します。太陽光発電の設備を導入する前にぜひチェックしてみてください。
5-1.太陽光発電を取り入れる
太陽光発電は、住宅の環境によって設置すべきかどうか別れます。
住宅の日当たりや日照時間によっては、充分に発電することができない可能性があるからです。
しっかりと発電できるかは設置業者によって確認してもらえることが多いため、まずは発電できる環境なのかを確認しましょう。
太陽光発電の設置費用は、メーカーや規模によって異なりますが、80~150万円と言われています。
設置費用については、余剰電力の固定価格買取制度によって回収できる仕組みがあります。
また、太陽光発電設備を必須としたZEH住宅の補助金やその他にも自治体による補助金制度などが活用できます。
太陽光発電設備には、パネルだけではなく蓄電池などを設ける必要があります。
蓄電池設置は、災害時に電気を自家発電して貯めておくことができるのは大きなメリットです。
光熱費の削減以外にもメリットがあるため、ライフスタイルと照らし合わせて導入を考えてみるのはいかがでしょうか?
5-2.オール電化は断熱リフォームしないと危険?
太陽光発電設備を導入する場合に多いのが、設備をオール電化にするというケースです。
太陽光発電とオール電化は相性が良く、効率的に発電できれば光熱費を0にできます。
しかし、リフォームの場合に注意すべきなのは、断熱性能が低い住宅です。
断熱性能が低い住宅は、冷暖房効率が悪いことが多いため、夏や冬に大きく電力を消費してしまいます。
オール電化は、料理をする時やお風呂を沸かす時にも電力を使うため、エネルギー効率が悪いと発電した電力を使い切ってしまう可能性があります。
今までガスと電気を両方使っていた住宅に太陽光発電設備やオール電化リフォームを行う場合には、断熱性能を確認し、必要であればリフォームを行うことをおすすめします。
6.まとめ
現在、家計を圧迫する大きな原因になっている光熱費の高騰は、いつまで続くかわかりません。
明日から半額になってるなんて現実そう簡単であありません。
だからこそ長期的な観点からリフォームをし、さらに補助金活用で費用を安く抑えるという事がおすすめです。
早めに住宅を省エネ化するリフォームを行うことで、光熱費を節約でき、過ごしやすい住宅に変えることができます。
窓・ドア・お風呂・トイレ・太陽光発電設備など、多くの選択肢があるため、これを期に一度検討してみてはいかがでしょうか?
住まいあんしん倶楽部では、断熱リフォームや水回りのリフォームに力をいれております。
市原市を中心に一都三県で活動しております。お見積りは無料です!
リフォームをお考えの方はご相談だけでも構いませんので、ぜひお気軽にご連絡ください!